(イモキリ)
【民俗】〈食生活〉
サツマイモを茹でたり蒸したりして斜め切りや太い千切りにして干したもの。長興寺(挙母地区)では収穫したサツマイモのうち、悪いものをイモキリにした。三升釜にサツマイモをいっぱい入れ、擂鉢でフタをして蒸し、干す際は棚を作ったり、箕に並べて屋根の上に置いたり、養蚕用のザルに広げたりした。冬のおやつとして火鉢で軽くあぶって食べた。生乾きのうちに子どもがつまみ食いをして叱られた話は、多くの地区で語られている。〈食生活〉
『新修豊田市史』関係箇所:15巻322ページ、16巻322ページ