(イモリ)
【自然】
イモリ科イモリ属に属する種。標準和名アカハライモリ。日本固有種で、本州、四国、九州に分布する。黒色の背面と赤色の腹面をもつ。水中でみられることが多いが、陸上にもよく上がり、特に変態後の幼体は数年間完全に陸上生活をするため、野外で幼体をみかける機会は少ない。かつては平野部から山地まで普遍的にみられた両生類だが、平野部の集団は全国的に極端に減少しており、豊田市内でも平野域の集団はほぼ消滅している。一方、市内の丘陵地や山地では、水田や湿地、河川などに広く生息するが、そちらでも高密度の集団は少なくなりつつある。県の準絶滅危惧種。
『新修豊田市史』関係箇所:23巻535ページ