ウシガエル

 

(ウシガエル)

【自然】

アカガエル科ウシガエル属に属するカエル。大正年間に北米から持ち込まれた外来種で、日本全国に定着している。成体は頭胴長11~18cmに達し、後肢は長く、強いジャンプ力をもつ。基本的に水場をほとんど離れず、水中や水辺の小動物を貪食する。幼生もきわめて大型になり、越冬して翌年変態する。成体はある程度深さのある溜池や河川を好むが、幼体(写真)は湿地等の浅くて小規模な水域にまで入り込み、それぞれの環境で生態系に甚大な悪影響を及ぼす。市域では平野部を中心に生息し、溜池や河川にきわめて普通にいる。丘陵地、山地ではまだそれほど多くは見かけないが、溜池を起点にその周辺の渓流に入り込んでいるところもあり、今後の拡大が懸念される。外来生物法に基づく特定外来生物、世界および日本の侵略的外来種ワースト100のうちの1つ。


『新修豊田市史』関係箇所:23巻544ページ