『歌枕名寄』

 

(うたまくらなよせ)

【古代・中世】

中世に多く編まれた名所和歌の中で最も大部のもの。原形は鎌倉時代の成立とされている。「参河国謌」の「二村山」「宮地山」「衣里」の項に藤原経衡の「程ちかく ころもの里は なりぬらん 二村山を こえてきつれは」が採録されており、「宮地山」には「右二村山ヲ越テ衣ノ里ヲミヤリテヨメル」とあり、(源)具氏や橘(鷹司院按察か)の「衣里」を歌枕として詠み込んだ歌が収録されている。

『新修豊田市史』関係箇所:2巻178ページ

→ 衣里