馬宿 

 

(うまやど)

【民俗】〈環境〉

街道沿いにある荷馬とその馬方専用の宿屋。博労宿ともいった。馬の水飲み場や厩も併設されていた。市域には三河や知多の海産物を足助経由で信州飯田に送る塩の道が通っていて、荷馬の往来で賑わった。ウマヤド(馬宿)は街道沿いの四郷(猿投地区)、石野(石野地区)、扶桑(高橋地区)、足助町(足助地区)、稲橋・武節(稲武地区)などにあった。昭和30年代にはいるとトラック輸送におされ、荷馬とともに馬宿も姿を消していった。〈環境〉

『新修豊田市史』関係箇所:15巻181ページ、16巻27・128ページ