永福寺雲版

 

(えいふくじうんばん)

【美術・工芸】

永福寺(保見町)所蔵。縦56.0cm、横60.5cm、厚1.0cm、銅鋳造、元禄9(1696)年銘。市指定文化財。吊手の頭部は5弧、吊手孔は1個、身は横長で左右3弧、下部も3弧、上部左右に月日を表わし、撞座は八葉複弁である。陰刻銘には「参州賀茂郡伊保庄太守/本多弾正少弼忠晴公法/名祥岳大居士/鋳此雲版懸/于雲堂朝扣/夕撃開発幽途/冥蒙啓迪大衆昏睡者也/于時元禄九年丙子臘月穀旦/大好山永福禅寺住持比丘碧峯仟謹書/(印)(印)」とあり、これによれば、伊保庄太守本多忠晴公が寄進したものである。


『新修豊田市史』関係箇所:21巻427ページ

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