永福寺伝弥勒如来坐像

 

(えいふくじでんみろくにょらいざぞう)

【美術・工芸】

永福寺(保見町)所蔵。像高141.6cm、樟材一木造、内刳、彫眼、彩色(現状剥落)。衲衣を偏袒右肩に着け、法界定印を結ぶ通形の如来坐像で、弥勒如来として祀られている。風化が著しく、後補部も少なくないが、制作年代は平安時代後期(11世紀末頃)と考えられる。永福寺は、天和3(1683)年創立の黄檗宗寺院のため、この伝弥勒如来坐像の伝来については、小栗鉄次郎の『西加茂地方考古図譜』によると、明治維新前は射穂神社(保見町)にあったとある。


『新修豊田市史』関係箇所:21巻46ページ