栄豊会

 

(えいほうかい)

【現代】

トヨタ自動車の協力企業で構成される組織・任意団体の一つ。栄豊会は協豊会と併せて二豊会とも称される。一台の自動車は、2万点とも3万点とも言われる多数の部品からなるといわれる。こうした部品の生産や生産設備の建造・管理ならびに物流部門など、自動車生産に間接的に関わる部門は専門の協力企業が担当しており、サプライチェーンの構築のもとで企業間分業による生産の効率化が図られている。そうした協力企業群のなかでも、主として工場設備や物流などを担う企業群により構成されている組織が栄豊会である。一方、協豊会は、部品を供給するサプライヤーの集合である。栄豊会は、『トヨタ自動車75年史』によると、昭和37(1962)年に、元町工場の建設を契機として、建設・電気配管工事業者により結成されていた豊援会が「栄豊会」として再結成され、会員相互の技術・経営体質の向上に向け新たなスタートを切ったとされる。平成23(2011)年時点で、栄豊会は4部会、124社により構成されている。その内訳は、鋳造金型などを供給するボデー設備部会所属企業が34社、コンプレッサーなどを供給するユニット設備部会所属企業が36社、主に工場設備などを担当する施設部会所属企業が33社、輸送に関連した業務を行う物流部会所属企業が24社である。

『新修豊田市史』関係箇所:5巻306ページ

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