(エコット)
【現代】
平成19(2007)年6月、渡刈新清掃工場に併設された環境学習関連施設としてエコット(eco-T)がオープンした。エコットとは、環境を表すecoと豊田(Toyota)、渡刈(Togari)、町(Town)、テラス(Terace)、先生(Teacher)、教科書(Textbook)のTを組み合わせたもので、その名称は1907件の応募の中から選ばれた。エコットは公設民営方式であり、管理運営は民間に委ねられている。当初管理運営を担ったのは名古屋に拠点をおくNPO法人中部リサイクル運動市民の会であったが、その後の環境学習による人材育成の結果、NPO法人とよたエコ人プロジェクトが立ち上がり、平成22年4月以降同NPO法人がエコットの管理運営にあたっている。オープン初年度は1万6285人(うち、小中学生5711人、35%)、2年目の平成20年度は2万1087人(うち小中学生は6497人、31%)がエコットを訪れた。エコット事業の重要な柱は人材育成であり、「市民が市民に伝える」を目標に、施設の学びをサポートする市民ボランティアとしてインタープリター(環境学習の気づきを促す案内人)を育てるための講習会を開いている。また学校や交流館への出前講座も行い、地域インタープリターの育成にも貢献している。
『新修豊田市史』関係箇所:5巻682ページ