(えんがわ)
【民俗】〈住生活〉
南に面した部屋(シタテやデイ)の前にはエンゲ(縁側)やアマエン(雨縁)がある。幅は家屋の大きさによって異なり、3尺5寸、4尺、6尺などだった。縁側が北側にもある場合、両縁側といい、上等な造りとされた。縁側は下屋部分に作られ、夏は日差しを避け、冬は暖を取り込む重要な空間であった。養蚕が盛んだったときには作業場や通路になった。床下にイモ穴やニワトリ小屋を設けたり、燃料の割木を保管する家もあった。〈住生活〉
『新修豊田市史』関係箇所:15巻403ページ、16巻393ページ