(えんすいちかすい)
【自然】
何らかの影響で、多量の塩分を含む場合がある。海の近傍で海水の浸入により塩水化する場合、大陸など、地下に滞留する時間が非常に長く、長距離にわたって流動した場合、地中の成分が溶出することにより塩水化する場合などが主たる塩水化の原因として考えられる。前者については、沿岸域において工業用水として地下水を利用する際に、陸域上流からの地下水の流量を超えて過剰に揚水を行うことにより、海水の浸入を招いて塩水化を引き起こす。一方、塩分の濃度としてはこれほどではないが、家庭排水や農業、工業などの生産活動に伴い、塩分の混入が発生する場合があり、水質基準として水道法では塩化物イオン200mg/1以下であることが基準値として設定されている。
『新修豊田市史』関係箇所:23巻204ページ