大蔵町自治会弘治3年銘鰐口

 

(おおくらちょうじちかいこうじ3ねんめいわにぐち)

【美術・工芸】

面径21.6cm、肩厚4.9cm、銅鋳造、弘治3(1557)年銘。耳は角の丸い三角状の両面式で、面は表裏ともに同文で3区に分け、2本1組の紐帯で区分された撞座区は桜花状の八葉撞座を表わし、中区はやや太めの子持紐帯で区分され、銘文は表裏面にある。表面は「欽奉掛鰐口遠江州長上群(ママ)中田郷/奉寄進森下弥六/阿弥陀佛/番陸寺御宝前用達願主□□沙門謹敬白」、裏面は「于時弘治三丁巳歳七月廿五日/□□孫左衛門」と陰刻されている。銘文をすり消したのか、判読し難いところがある。

『新修豊田市史』関係箇所:21巻432ページ

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