オオタカ

 

(オオタカ)

【自然】

タカ目、タカ科。留鳥。国・県ともに準絶滅危惧。カラスサイズのタカで、雌は雄よりやや大きく、中小型の鳥類や小型哺乳類を捕食する猛禽類。以前は山地の森林に棲むタカであったが、近年平地に進出し繁殖するようになった。豊田市では全市域で観察されており、市街地の公園や社叢林で繁殖が確認されている。市街地周辺に進出した要因のひとつに、主要な餌動物であるハト類、ムクドリ、ヒヨドリなど小鳥類が増加したことが挙げられる。オオタカはこれまで「国内希少野生動植物種」に指定され、乱開発抑止の役割を果たしてきた。平成29(2017)年に個体数が増加してきたとして指定が解除されたが、絶滅の恐れが解消されたわけではない。


『新修豊田市史』関係箇所:23巻565・569・572・579・582ページ