(おかばやしこせんしゅつどち)
【考古】
小原地区乙ケ林町の山間地にある乙ケ林城跡に近接する標高約350mの平坦な畑地に所在する遺跡で、大正5(1916)・6年に、約18貫の銭貨が地表下約30cmのところから礎石のような石とともに蓆状のもので覆われた状態で出土したとされる。銭貨は、平成25(2013)年の調査で60種類1万4620枚が残存していることが明らかにされた。この大量出土銭は初鋳年が宣徳8(1433)年の宣徳通寶を最新銭としており、それらが一括して埋納された年代は16世紀前半代と想定されている。
『新修豊田市史』関係箇所:2巻451ページ、20巻270ページ
→ 古銭(銭貨)