小木曽一家  1816~1895 

 

(おぎそいつけ)

【近代】

北設楽郡大野瀬村(のち稲橋村大字大野瀬)の老農。文化13(1816)年2月7日生まれ。文久元(1861)年に組頭・小前総代、明治元(1868)年里正。明治5年に高齢のため職を辞すも、北設楽郡内の輸出産品として煙草に注目。明治10年に古橋暉皃に煙草栽培の重要性を伝え、北設楽郡の煙草奨励策のきっかけを作った。明治11年に愛知県第二課附属となり、煙草を担当。また、同年に古橋暉皃が農談会を開始する際にも、それを助けた。北設楽郡農事通信委員となり、明治14年に上野で開催された第2回内国勧業博覧会の参観を命じられる。同時に行われた農事集談会にも出席し、北設楽郡の農談会や勧農政策について演説。明治14年に愛知県の勧業用係となり、馬耕の改良に力を注いだ。明治18年、愛知県令より木盃を授与。明治23年4月3日、名古屋離宮で明治天皇と面会。明治28年2月28日没。

『新修豊田市史』関係箇所:4巻126・368ページ、10巻329ページ

→ 農談会古橋暉皃