(おしずし)
【民俗】〈食生活〉
箱寿司とも呼ぶ。専用の木型(箱)に酢飯を詰めて具を斜めに並べ、上から押して作る。箱はどこの家でも持っていた。上にのせる具はコといい、小魚(川魚)の甘露煮やアミコ(アミエビ)、ちくわ、シイタケの煮付け、かんぴょう、かまぼこ、でんぶなどを彩りよく斜めに並べた。盛り付ける時は型(箱)から出して食べやすい大きさに四角く切り、大皿へ二段に積むことが多かった。押し寿司は祭りの際のごちそうとして用意された。〈食生活〉
『新修豊田市史』関係箇所:15巻346ページ、16巻347ページ