小野盛綱  ?~1221?

 

(おののもりつな)

【古代・中世】

鎌倉時代前期の武士。小野成綱の嫡男。父の跡を嗣いで高橋荘地頭と尾張守護を兼ねる。猿投社の神宮寺造営を1210年代の頃に援助している。高橋荘地頭として、地元の猿投社を保護したものであろう。承久の乱(1221年)では後鳥羽院のもとに属して幕府軍と尾張川や勢多で戦ったが敗れた。高橋荘の地頭職も没収され、一族の中条家長に与えられた。

『新修豊田市史』関係箇所:2巻235・251ページ