(おばらわしこうげい)
【現代】
小原地区では古くから紙漉きが盛んで、障子紙などの実用的な紙が作られてきた。昭和7(1932)年、碧南市出身の工芸家藤井達吉が小原和紙の美しさに感銘を受け、染色した和紙をすき込んで絵画のように仕上げる「小原工芸紙」を提案、現在は地区内に約15か所の工房があり、参加体験型の施設である「豊田市小原和紙のふるさと」では作品鑑賞や和紙作り体験ができる。この施設は小原和紙工芸の普及発展を目的に設置されたもので、紙漉き体験実習を行う「和紙工芸体験館」、豊田小原和紙工芸や総合芸術家藤井達吉の美術工芸作品などを紹介する「小原和紙美術館」、ワークショップに利用可能な「和紙とうるし工房」、和紙原料植物を栽培する「見本園」、 小原の自然を満喫できる「遊歩道」などがある。
『新修豊田市史』関係箇所:5巻407ページ、14巻501ページ
→ 藤井達吉