温帯

 

(おんたい)

【自然】

温帯気候は地中海性気候(Cs)と温暖夏雨気候(Cw)、温暖湿潤気候(Cfa)、および西岸海洋性気候(Cfb-c)に分類されるが、北海道を除く多くは温暖湿潤気候区に所属する。したがって、夏季は降水量が少ない地中海性気候に比較して降水量が多い特徴がある。ケッペンの気候区分によれば、対流圏の気候帯は極から寒帯、亜寒帯、温帯、亜熱帯、および熱帯に分類されているが、これらの気候帯が必ず緯度に平行して分布しているわけではない。これは、海洋と大陸との熱収支が異なるからである。温帯気候は、高緯度側の亜寒帯、低緯度側の亜熱帯気候区の間に位置する中緯度の気候帯であり、寒帯前線ジェット気流の南下、および亜熱帯ジェット気流の北上に伴って緯度的・経度的位置が変動し、典型的な温帯気候は春・秋季の移動性高気圧の通過に伴う季節のみである。

『新修豊田市史』関係箇所:23巻83・90ページ