(かさ)
【民俗】〈衣生活〉
農作業で使用するカブリガサにはヒノキ製やスゲ製がある。ヒノキガサはヒノキを薄くはいで編んで作った。直径50cmくらいの円錐形で、主に山間部で使われた。スゲガサは平野部で多く用い、頭頂部に油紙をつけ、晴雨兼用で使用された。連谷(足助地区)では雨天用のものもあった。男女ともに使用したが、男性が比較的早くから帽子や麦わら帽子をかぶるようになったのに対し、女性は遅くまで手拭いを巻いてカブリガサをかぶった。〈衣生活〉
『新修豊田市史』関係箇所:15巻263ページ、16巻262ページ