カザグルマ

 

(カザグルマ)

【自然】

キンポウゲ科センニンソウ属の木本つる植物。落葉性。和名は大きく目立つ花を風車に見立てたもの。花弁のようにみえるのはがくで、青色~紫色を呈した個体も知られるが、豊田市周辺では白色のものが基本。花期は5~7月。本州・四国・九州および朝鮮半島・中国東北部に分布する。国内では自生地が減少しており、環境省レッドリストで準絶滅危惧、愛知県レッドリストで絶滅危惧II類。一般に林縁や草地に生育するが、豊田市では湧水湿地の周辺に多い。豊田市にある湧水湿地のうち40か所近くで確認されており、特に藤岡地区に多い。シデコブシ、ノリウツギ、イヌツゲ、ミズギボウシなど湿地林の植物と同所的にみられることが多い。園芸種クレマチスの基本種の一つ。学名はClematis patens C.Morren et Decne.


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