（かとうわいちろう）

【現代】

小原村名誉村民。小原村長。明治14（1881）年3月10日、小原村大字上仁木に生まれる。愛知県立安城農林学校を経て、国立東京高等養業学校本科を卒業。戦前は主として蚕業に尽力し、県立蚕業試験場技手兼県立農事講習所技手に任命されたのち、新潟県技手、岐阜県技手などに従事、岐阜県立養蚕試験場長、片倉製糸紡績株式会社岐阜製糸場顧問技手なども務めた。アジア・太平洋戦争後、昭和22（1947）年3月に公選初代の小原村長に就任し、以後、昭和37年7月まで15年にわたってその任に当たった。その間、村立小原体育館の新築、小原村各小学校の増改築、福原小学校および清原小学校のへき地集会室や青年研修所、母子健康センターなどの新築、小原村直営診療所の開設などに尽力、村民の教育文化、福祉増進に貢献した。西加茂郡町村会長、県蚕業専門委員会委員長、県市町村職員共済組合監事なども歴任、村外における小原村の声価を高めるなど、その功績が高く評価され、昭和38年2月19日に松井善四郎とともに小原村初の名誉村民に推挙された。昭和47年6月30日死去。享年90。

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