カナギヤマ

 

(カナギヤマ)

【民俗】〈環境〉

山に生える木のうち、コナラ、アベマキ、カシ類などをカナギ(金木)・カタギ(堅木)、スギ、ヒノキ、ケヤキなどをアオキ(青木)、アカマツやクロマツを単にマツ(松)と呼んだ。カナギが生えている山はカナギヤマ(金木山)、主にマツが生えている山はマツヤマ(松山)といったが、天然のアオキはカナギヤマに混生していることが多い。昭和30年代頃までは、アオキは建築用材として、カナギやマツは薪炭材として伐採されていた。〈環境〉

『新修豊田市史』関係箇所:15巻30・46・53ページ