亀首遺跡 

 

(かめくびいせき)

【考古】

猿投地区の亀首町本郷・中田下ほかに所在。籠川左岸の亀首谷に南北1kmにわたって展開する広大な遺跡である。下流側に花本遺跡がある。昭和44(1969年)ほ場整備により発見され、平成19(2007)・20年市教育委員会によって一部が発掘調査されて、縄文時代~弥生・古墳時代、古代、中世までの各時代の土器や古代の木製品、中世の墨書・墨記号のある山茶碗などが出土した。遺構は古墳時代中期の竪穴建物跡1基、弥生時代~古墳時代の自然流路、中世の掘立柱建物跡3基、土坑、井戸、柵や自然流路が発見されている。遺跡内には本郷古墳があるが、詳細は不明である。

『新修豊田市史』関係箇所:19巻58ページ、20巻208ページ