川手城跡 

 

(かわてじょうあと)

【考古】

稲武地区川手町シロ山の標高380mの尾根先端部に所在する中世城館跡で、「川手城址」の名称で市指定史跡となっている。『三河国二葉松』に「川手村古城 川手大蔵亮」とあり、川手氏が拠点としたとする説があるが、詳細不明である。遺構が東西約80m、南北約150mにわたって分布していて、約10m四方の主郭(Ⅰ郭)を中心に、尾根に沿って北側にⅡ郭とⅢ郭が並ぶ連郭式城郭である。Ⅰ郭の南に櫓台と堀切、Ⅲ郭の北端部に堀切があり、Ⅲ郭の東側と西側にも曲輪が展開した可能性が指摘されている。

『新修豊田市史』関係箇所:20巻588ページ