(カワニナ)
【自然】
カワニナ科、カワニナ属。日本各地の淡水域に生息する細長い巻貝。殻高30mm 程度で、殻頂部は炭酸カルシウムの欠乏で欠損することが多い。黄褐色の殻皮で被われる。雌雄異体の卵胎生で育児囊をもち、母貝内の胎児殻数は500を超えることがあり、一般的には300~400程度の仔貝を産む。付着藻類やデトリタスを食べる。ゲンジボタルの餌となるため、ホタルの養殖目的で乱獲されることがある。市内にはカワニナ(写真)、チリメンカワニナ、クロダカワニナの3種が生息する。矢作川流域では、カワニナは本流の上流側や支流で、チリメンカワニナは中下流に多い。
『新修豊田市史』関係箇所:23巻404ページ