(かんしきけいどき)
【考古】
弥生~古墳時代にかけて朝鮮半島南部からの舶載品と、同地からの伝来技術による国産品で、その峻別が困難な焼物(土器・陶器)があり、これらを韓式系土器と総称することがある。韓式系土器が出土した遺跡は市域では少ないが、南部地域の上郷地区の神明遺跡から縄蓆文・格子目文叩き目の甕が、同地区天神前遺跡で縄蓆文叩き目の甕が、水入遺跡において格子目文叩き目の甕と平底甕が出土している。いずれも古墳時代中期の5世紀後半のものであり、この時期、市域南部の上郷地区において渡来系文化に通じた人々の活動があったことが知られる。
『新修豊田市史』関係箇所:1巻336・365ページ、19巻241・272・281ページ