(かんじょうどすい)
【考古】
漁労用の網に用いられた筒形の土製のおもり。弥生時代から現在まで形や製法はほとんど変わっていない。市内では、古墳時代以降の多くの集落遺跡から出土しており、特に梅坪遺跡からは4000点以上が出土している。大きさは長さ3~7cm、直径1~2cmほどで、矢作川を中心とする河川において投網や刺網に使用されたと考えられる。足助地区の大貝津遺跡・小町森下遺跡、下山地区の蔵平遺跡などの山間部の平安時代の集落遺跡からも出土し、小河川でも漁が行われていたことを示している。
『新修豊田市史』関係箇所:1巻407ページ、2巻38・145ページ