観音寺(足助町)十一面観音菩薩坐像  

 

(かんのんじじゅういちめんかんのんぼさつざぞう)

【美術・工芸】

像高 88.8cm、檜(?)材一木造、内刳(背刳)、 彫眼、漆箔(後補)。宝髻の上に頂上仏、地髪部に化仏(大笑面は欠)をあらわす二臂の十一面観音菩薩坐像で、白毫相、三道相をあらわし、条帛、裙に腰布を重ね、天衣を懸けて結跏趺坐する。左手には水瓶を執り、右手は肘を下げて持物(欠)を執る姿であらわされる。昭和14(1939)年に行われた修理によって当初の像容や構造は判りづらくなっているが、制作年代は平安時代後期(11世紀頃)と考えられる。

『新修豊田市史』関係箇所:21巻96ページ

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