(きたしたらぐん)
【近代】
明治11(1878)年~現在の愛知県の郡名。明治11年の郡区町村編成法により愛知県の北東部に発足。市域のうち現稲武地区の範囲が含まれる。同年に行われた郡内の村の統合によって村数は53となり、のち明治22年の町村合併により13村(田口・段嶺・振草・御殿・三輪・本郷・園・富山・豊根・津具・名倉・稲橋・武節)に再編成された。このときに東加茂郡富永村との越郡合併によって郡区域が変更され、さらに昭和15(1940)年5月の稲橋村と武節村との合併によって誕生した稲武町が平成15(2003)年10月に東加茂郡に編入された際にも郡区域の変更が行われた。その後、稲武町は平成17年4月の合併によって豊田市に編入合併されたが、同年10月、当時の北設楽郡のうち設楽町と津具村が合併して設楽町が誕生、翌月には富山村が豊根村に編入され、現在、北設楽郡は設楽町、東栄町、豊根村の2町1村で構成されている。
『新修豊田市史』関係箇所:4巻81ページ
→ 郡区町村編制法