(きていりゅうりょう)
【自然】
河川の流量を構成しているあらゆる流出のうち、直接、地表から隆達する成分ではなく、いったん地中に浸透し、地下水として河道に流出する成分がある。すなわち、基底流量は、河川流量のうち、低水・渇水期でも、地下水の涵養によって、ほぼ定常的に流出している流量のことで、降水の時間差で流出する地下水によって維持され、無降雨時の低水量時の流量のことを指す。雨が降っていないときの流量であるため、土壌・岩石・地層の保水機能によって維持されているともいえる。
『新修豊田市史』関係箇所:23巻267ページ