きのこの毒(毒きのこ)

 

(きのこのどく(どくきのこ))

【自然】

市内で観察されるきのこのうち誤食した後、 適切な治療を受けなかったり、食べた量が多かった場合に重症化したり、死に至ったりする恐れのあるきのこにはドクツルタケ、ニオイドクツルタケ、シロタマゴテングタケ、アクイロウロコツルタケ、シロウロコツルタケ、ツルタケダマシ、クロタマゴテングタケ、オオシロカラカサタケ、クリイロカラカサタケ、ドクキツネノカラカサ、ニガクリタケ、ニセクロハツ(写真)、シャグマアミガサタケ、カエンタケなどがある。誤食による中毒事故の多いきのこには、クサウラベニタケ、カキシメジ、ツキヨタケの3種類があり、いずれのきのこも市内各地の雑木林や公園などに発生している。市内では、平成10(1998)年にカキシメジによる中毒事故が、平成17年にクサウラベニタケによる中毒事故の届出があるほか、同年に旧市内で採集したクサウラベニタケによる事故と西中山町で採集したドクツルタケによる事故が起きている。毒きのこの見分け方として、縦に裂けるきのこは食べられる、臭いの良いきのこは食べられる、木に生えるきのこは食べられる、赤いきのこは毒がある等いろいろなことをいわれるが、すべて迷信であり、民間に伝えられるきのこの食毒を見分ける方法には、あてになるものはない。


『新修豊田市史』関係箇所:23巻396ページ