(きゅうあさのちゅうがっこう)
【建築】
浅谷町(旭地区)。矢作川の支流、阿妻川が南に縦貫する形に流れており、周囲を山に囲まれた小さな盆地の傾斜面に、学舎は建っている。昭和25(1950)年に岐阜県恵那郡三濃村三濃中学校の校舎として新築された。昭和30年の旭村と岐阜県恵那郡三濃村大字野原および同浅谷合併のおりに旭村立浅野中学校と改称、平成8(1996)年、生徒数減少(44人)のため閉校となり旭中学校に統合された。平成14年4月に校舎をそのまま利用して郷土資料館として開館。旭町の歴史と文化の記録を残すとともに、矢作ダムの水没地域から収集した民俗資料を保存展示している。木造平屋建、切妻造、桟瓦葺で、窓は引違、壁は下見板張りとしている。桁行58.76m×梁間9.9m、建築面積699m2で片廊下の長堂式。中央に玄関を付け左右に同面積の3室を配置し東側に教室を西側に職員室や理科教室を配置している。
『新修豊田市史』関係箇所:22巻472ページ