(きょういくぎょうせいけいかく)
【現代】
教育の地方分権時代に対応するとともに、従来の学校教育、社会教育という枠組みをはずし、子どもから高齢者までを生涯学習という視点で捉え、教育行政を推進するために策定された計画。期間を平成15(2003)~24年度として、平成15年3月に策定された。基本目標は以下のとおりである。幼児教育・学校教育分野では学力の保障など「生涯学習の基礎づくり」とし、生涯学習・社会教育・家庭教育分野では「市民、学校、企業、行政の連携による地域の教育力の充実」、文化・文化財保護分野では「創造的な文化活動の推進と地域固有の文化の継承・発展」、生涯スポーツ分野では「市民一人一人が主役となる『する』『みる』『支える』生涯スポーツ社会の実現」、教育における国際化・情報化分野では「地域に根ざして、グローバル社会・情報化社会で活躍する世界市民の育成」、教育行政事務分野では「市民に開かれた教育行政実現」とした。平成25年3月には平成25~29年度を期間とする第2次教育行政計画が策定された。基本目標は、学校教育分野では「『生き抜く力』を育む学校教育の実現」、生涯学習・次世代育成分野では「市民や生涯を通じて育ち合う環境づくり」、文化芸術・文化財分野では「創造的な文化芸術活動の推進と郷土の歴史や文化財の保存・継承」、生涯スポーツ分野では「市民が生涯を通じてスポーツに親しみ、楽しめる社会の実現」、教育行政事務分野では「市民に信頼される教育行政の実現」である。第3次教育行政計画は平成30年3月に策定され、期間は平成30~33年度とされた。施策名として、「一人ひとりの学びの確保」、「課題を解決する力の育成」、「地域資源を生かした学習・活動の機会の創出」、「家庭・学校・地域の共働の推進」を掲げた。令和4年3月には第4次教育行政計画が策定され、期間は令和4~令和7年度、「未来を拓く学び合い」をキーワードに、重点施策として「自らの可能性を広げる力の育成」「誰もが安心して自分らしく学べる場の確保」「郷土を愛し、生涯学び、活躍できる機会の創出」「家庭・学校・地域の共働の推進」が示された。
『新修豊田市史』関係箇所:5巻773ページ、14巻440ページ