(きょうほうかい)
【現代】
トヨタ自動車の協力企業で構成される組織・任意団体の一つ。協豊会は栄豊会とともに二豊会とも称される。一台の自動車は多数の部品から構成されているが、こうした部品の生産や物流部門は専門の協力企業が担当しており、生産の効率化を図るべく協力企業群が連携することによりサプライチェーンが構築されている。そうした協力企業群のなかでも、主として部品を供給するサプライヤーの企業群により構成されている組織が協豊会である。一方、栄豊会は、工場設備や物流などを担う協力企業の集合である。協豊会は、昭和18(1943)年に東海地方の協力会社群を主として発足した。昭和21(1946)年には、関東地方の協力会社群により東京協豊会(昭和23年に関東協豊会と改称)が発足し、翌年の昭和22(1947)年には、関西協豊会が結成され、全国的に協力会社群の組織化が進展した。その後、平成11(1999)年には東海、関東、関西の3地区の協豊会は一元化され、新しい協豊会として現在もなお活動している。令和2(2020)年時点で、協豊会所属企業は228社を数え、関東地区に71社、関西地区に32社、そして東海地区では最も多い125社が会員となっており、トヨタ自動車の自動車生産を支え続けている。
『新修豊田市史』関係箇所:5巻301・305・474ページ
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