協力工場

 

(きょうりょくこうじょう)

【現代】

協力工場とは、製造委託している社外の別会社やその製品を製造している仕入先のこと。広義の協力工場は、下請先となる外注工場、製造委託先となる外注工場、部品等の仕入先(サプライヤーとも称され、自社が開発・製造等には関与していない場合も含まれる)の3つのタイプとなるが、自社ブランドで主として完成品製造を委託している会社(OEM)を含む場合もある。自動車工業部門における協力工場とは、主にサプライヤーのことを意味している。トヨタ自動車に限らず、2万点から3万点に及ぶともいわれる自動車部品の生産は主要品目ごとに専門の別会社が担当しており、企業間分業による生産の効率化が図られてきた。この専門の別会社が協力工場であり、自動車メーカーから直接発注を受ける一次協力工場ばかりでなく、再下請けとも称される2次、3次の協力工場も含まれる。したがって、自動車メーカー1社に対して、それと直接的、間接的に部品の納入を行う協力工場の数は膨大なものとなる。

『新修豊田市史』関係箇所:5巻609・750ページ