局地循環

 

(きょくちじゅんかん)

【自然】

対流圏の子午面循環が大気大循環にあたるのに対し、局地循環とはその地域特有の大気循環であり、地表面を構成する成分の熱容量の違いによって起こる大気の移動である。具体的には海岸部の海陸風循環、山間部の山谷風循環、および都市内部と外部との気温差で起こるヒートアイランドの対流現象も局地循環にあたり、三次元的な構造をなしている。水平スケールが数百kmに及ぶメソスケールの局地不連続線から数十km程度の小規模な地域で発生するミクロスケールの局地的な不連続線がある。山や丘陵地、大きな河川などの地形的な影響により乱された気流が収束することによって生じる。

『新修豊田市史』関係箇所:23巻149ページ