串原小起伏面

 

(くしはらしょうきふくめん)

【自然】

三河高原にみられる3段の小起伏面のうち、中位の高さに当たる標高900~700mの小起伏面。小起伏面とは、山地のなかで、起伏が小さくほぼ同じ高さに揃う(定高性がある)尾根を連ねた地形面のことで、かつて、海面近くまで侵食されて平坦になっていた後、地殻変動で隆起したものである。このような小起伏面は、海面近くまで侵食されて平坦になっていた時期の地表面の名残である。串原小起伏面は、市域外であるが、岐阜県恵那市明智町の中心部から東へ7kmほどにある標高700m前後のゴルフ場のほか、長野県根羽村の杣路そまじ峠付近(標高700~900m)、設楽町黒田貯水池の東(標高750~900m)などに分布する。いずれもその広がりは狭い。「串原」は、合併して恵那市になる前の村名(串原村)に由来し、明智町の南に隣接している。

『新修豊田市史』関係箇所:23巻10・20ページ

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