(くまざきそうじろう)
【近代】
明治22(1889)年岐阜県高山生まれの起業家。大正15(1926)年に名古屋市循環乗合自動車株式会社を創立し、循環バス事業を手掛ける。同事業の権利を名古屋市へ寄付した後は、輸入品の販売を行う熊崎商店を開業した。昭和3(1928)年に名古屋飛行学校を卒業して操縦士の免許を取得。昭和6年には挙母町に衣ケ原飛行場を建設することを計画し、以後飛行場の建設に向けて邁進した。熊崎は飛行場建設を進める一方で、自費を投じて八和田山(現みよし市)を区画整理し、別荘地や遊園地の建設、農地造成の事業なども行っていた。そうした功績を讃えるため、熊崎の頌徳碑が興正寺(名古屋市昭和区)に1基、三好下公民館(みよし市)に2基建てられている。
『新修豊田市史』関係箇所:4巻610ページ、11巻84ページ