クマゼミ

 

(クマゼミ)

【自然】

その名の通り日本では最大級の大きさの南方系のセミ。羽が透けておりシャーシャーときわめて大きな独特の鳴き声のため、存在感も抜群である。午前中には集団で鳴くため騒音公害となることもしばしばなほどである。分布拡大している昆虫で、近年の温暖化の影響が原因であることが判明しているが、愛知県内に進出してきたのはいつ頃か正確な時期をつかむのは難しい。少なくとも温暖地では1970年代後半に記録がみられるようになり、豊田市内でも1980年代にはすでに記録されている。さらに平成6(1994)年には面の木峠でも確認され、旧稲武町界隈でもふつうにみられると町史に書かれているので、かなり短い期間で広範囲に分布拡大したと思われる。


『新修豊田市史』関係箇所:23巻449ページ