クロスオーバー現象

 

(クロスオーバーげんしょう)

【自然】

クロスオーバー現象は、都心部の上空の気温が郊外地域よりも低くなる現象である。ヒートアイランドは都市内外の相対的な気温差で論じられていることが多いが、実際には対流現象による三次元的な構造をなしている。これは、都市中心部の上昇気流域に対して周辺部は下降気流となるからである。クロスオーバーポイントは、ドーム状をなすヒートアイランドの頂点にあたり、発散域となるために上空からの大気が下降してヒートアイランドの上限高度付近に低温域が形成されるため、周辺地域よりも気温が低い高さであり、ヒートアイランドの上限高度にあたる。

『新修豊田市史』関係箇所:23巻135・144ページ