(ぐんくいきへんこう)
【現代】
稲武町では、加入すべき広域市町村圏について議論があったが、昭和46(1971)年、愛知県の指導により、新城南北設楽広域市町村圏協議会に加入した。その後、稲武町の日常生活圏が豊田加茂地域に取り込まれるようになり、行政面でも豊田市にある国・県の出先機関の管轄区域となってきた。こうしたことから、平成13(2001)年度から正式に豊田加茂広域市町村圏に加入した。稲武町の郡区域変更については、平成5年に議会内に郡区域変更に関する特別委員会が設置され議論されるようになった。平成11年1月には稲武町農協から請願が提出され、議会で採択、同年3月には町長が郡区域変更を公約とすることを議会で表明した。その後関係自治体、関係機関との調整を経て、平成14年12月、郡区域変更の請願書を愛知県議会に提出した。平成15年7月の県議会で可決され、総務大臣の官報告示を経て10月1日、北設楽郡から東加茂郡への郡区域変更となった。郡区域の変更は戦後5例目、東海地方では初めてのことで、きわめて珍しい。
『新修豊田市史』関係箇所:5巻519ページ