華蔵院薬師如来坐像

 

(けぞういんやくしにょらいざぞう)

【美術・工芸】

華蔵院(桂野町)所蔵。像高54.2cm、檜材一木造、内刳なし、彫眼、素地(現状)。衲衣を偏袒右肩に着け、右手は掌を前に向け五指を伸ばす施無畏印をあらわし、左手に薬壺を載せる通形の薬師如来坐像である。本像は白毫相をあらわさず、耳朶は環状をなさない。両手首先をはじめ後補部分が多く、像自体の風化も進んでいるが、当初部の造形表現から制作年代は平安時代後期(11世紀頃)とみられる。市指定文化財。

『新修豊田市史』関係箇所:21巻48ページ

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