(げた)
【民俗】〈衣生活〉
普段は日和下駄をはき、雨天は雨除けの前革がついた高下駄をはいた。日和下駄の歯は高下駄の半分くらいの高さだった。昔は砂利道だったため歯がすぐに悪くなり、歯入れ屋に入れ替えてもらった。稲橋(稲武地区)の話者は、親に堅い朴の木で下駄を作ってもらい、後ろが丸く大きく作られていたのでアトマル(後丸)と呼んだ。若い女性のポックリ下駄はカッポと呼び、下駄の表面に畳表が貼ってあり、肌触りがよくてはきやすかった。〈衣生活〉
『新修豊田市史』関係箇所:15巻267ページ、16巻264ページ