広域移動図書館 

 

(こういきいどうとしょかん)

【現代】

移動図書館とは図書館を利用しにくい地域の住民に対して、何らかの移動手段を用いて図書館資料を運び、図書館員による図書館サービスを提供する方式をいう。市域では昭和47(1972)年7月の豊田加茂広域市町村圏の発足に伴って翌年12月に広域移動図書館が運営を開始している。当時、藤岡村や足助町、旭町では公民館に図書館が付設されていたが、小原村や下山村にはそうした施設はなかった。市域の広域移動図書館は豊田市立図書館に中央館、各町村の公民館などに分館を置き、中央館や分館の利用が困難な地域に駐車場を設け、移動図書館車によって巡回サービスを実施するというもので、当初3台の移動図書館車が156か所の駐車場を巡回し、半年後に駐車場の数は182か所に増加した。その後、平成17(2005)年4月1日の新豊田市の誕生を契機に廃止された。

『新修豊田市史』関係箇所:5巻164・349ページ

→ 豊田加茂広域市町村計画