(こうじょうけんがく)
【現代】
製造業企業が、工場で製品を製造する過程を社外の人々に公開するものである。小学校、中学校、高校、大学などの学習目的の見学のほか、一般消費者が見学可能な場合もある。企業としては自社および自社製品の理解を深めてもらうことが主な目的としてあり、社会貢献の意味合いもある。豊田市では、トヨタ自動車によるトヨタ会館と元町工場、堤工場、高岡工場のいずれかを組み合わせた見学が代表的である。このほかトヨタ車体(荒川車体工業)吉原工場、キユーピー挙母工場などでも工場見学が実施されてきた。地域の視点からは産業観光の意味もあり、豊田市では早くも昭和30年代から注目されていた。製造業の工場のほか、豊田市では環境学習の一環として市の清掃工場である渡刈クリーンセンターの見学も実施されている。
『新修豊田市史』関係箇所:5巻682ページ、13巻700ページ