(こうちせいしゅうらく)
【考古】
弥生時代後期~終末期に丘陵地形の頂位や斜面上に築かれた集落。田畑などの生産域からはやや離れていて水平移動に不便であるが、防御性の高い集落となっている。県内では、いずれも環濠を巡らせた名古屋市三王山遺跡や知多市大廻間遺跡、西尾市中根山遺跡がその好例である。矢作川左岸の標高57mの丘陵上にあり、眼下の沖積低地との比高が25mほどある広川町南山畑遺跡も高地性集落の特徴をもっていて、居住域の周りには環濠が巡っているとみられる。
『新修豊田市史』関係箇所:1巻235ページ、19巻206ページ
→ 南山畑遺跡