高師兼  ?~1351

 

(こうのもろかね)

【古代・中世】

南北朝時代の武士。成立期の室町幕府で軍事の中心的役割を担った高師直の従兄弟。高一族は尊氏を支える存在であり、師兼も室町幕府成立時から東西間の要衝である三河の守護をつとめた。しかし、師直と足利直義が幕府の主導権を争った観応の擾乱(1349~52年)で敗れ、観応2(1351)年2月、師直・師泰とともに殺害された。

『新修豊田市史』関係箇所:2巻293ページ