向陽寺阿弥陀如来坐像

 

(こうようじあみだにょらいざぞう)

【美術・工芸】

向陽寺(折平町)所蔵。像高19.6cm、鋳銅製。衲衣を偏袒右肩に着け、弥陀定印(力端定印)を結び、結跏趺坐する通形の阿弥陀如来坐像である。鋳銅製の仏像で、当初は懸仏(かけぼとけ)に取り付けられた一尊像とみられる。火災の影響を受けて全面が焼肌となっているが、形は健全で損傷は少ない。鎌倉時代(13世紀末頃)の作品と捉えられ、愛知県内の同時代の金銅仏は作例も少ないことから、貴重な一作例といえる。市指定文化財。

『新修豊田市史』関係箇所:21巻63ページ

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