極楽寺(御立町)阿弥陀如来坐像

 

(ごくらくじあみだにょらいざぞう)

【美術・工芸】

像高 51.8cm、檜材寄木造、内刳、彫眼、肉身部金泥、衣部彩色。覆肩衣に衲衣を着け、弥陀定印(力端定印)を結んで結跏趺坐する通形の阿弥陀如来坐像である。後世の修理によって構造が大きく改変されており、当初は頭体共木の前後二材からなり、三道下で割首を施したものと考えられる。現状の当初部は頭部、体幹部前面材の左半分、背面材でその他の部分はすべて後補部材である。肉身部分も後世の厚い彩色に覆われて、造形が明瞭ではないものの、制作年代は12世紀頃と考えられる。

『新修豊田市史』関係箇所:21巻18ページ

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